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月洲寺バリ舞踊奉納「ウィラナタ」

今日は月洲寺バリ舞踊奉納二つ目の演目、「Wiranata(ウィラナタ)」について少しご紹介します。

あまり日本では踊られる機会が少ない演目だと思います。

私も留学するまで見たことはありませんでした。

3月20日の月洲寺バリ舞踊奉納では、一緒にバリ舞踊ユニット「プラナ」として活動している、大阪の乾真梨子ちゃん(まりっぺ)が踊ります。

まりっぺは大阪でアルジュナ・スリカンディというバリ舞踊教室を主宰しています。

そしてなんと!あの「高須クリニック」のCMにバリ舞踊家として出演しています。

この前大阪のイベントに一緒に出演したときに、普通にお客さんから「あ、高須クリニックの人や」と言われてました。CM効果、すごいなと思った瞬間。

まりっぺからのウィラナタの解説をご紹介します。

”一国の王の勇ましく、凛とした姿を描いた踊りです。女性が男性のキャラクターを演じる事から中性舞踊と呼ばれています。この踊りの見どころは、ダイナミックで男らしく自信に満ち溢れたキレのある動きに加え、王族ならではの気品と優雅さの両方を表現するところです。スピーディーな目の動きと、力強い足の動きにもご注目ください。”

中性舞踊の中にもたくさんの種類・キャラクターがあります。

同じ中性舞踊に「マルガパティ」という演目がありますが、こちらは森の聖獣の王様(ライオンなど)を描いた踊りです。

なのでキャラクターとしては少し動物っぽい荒々しさや野性味があります。

対して「ウィラナタ」は、一国の威厳ある王様を描いています。とても自信に満ち溢れていて皆が慕うような、品のある王様です。

すごく力強くて男らしいのだけどガツガツしていない、生まれ持った気品と余裕を感じさせます。

同じ中性舞踊でも、実は全くキャラクターが違くて、それを繊細に表現するのがバリ舞踊の奥深さの一つだと思っています。

こちらも昨日ご紹介した歓迎の舞ガボールと同じように、「中性的な舞踊」という一つの分類に収めてしまうのではなく、

どんな人物で周りの人や環境との関係はどうなんだろう、、という身近な感覚に置き換えて見ていただくとより一層楽しんでいただけると思います。

バリ舞踊は抽象的な表現が多いです。でも、探ってみるとすごく繊細なキャラクターが潜んでいます。

そんなバリ舞踊の繊細さをもっともっと感じてもらいたい!というのが私たちプラナのモットーでもあります。

どうぞ、まりっぺのウィラナタをお楽しみに!

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