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Oleg Tamulilingan

昨日は、5月13日に開催される音の森ガムランコンサートへ向けてプナブ(演奏者)さんとの合わせ練習がありました。

短い期間に2回、同じ演目を違うプナブさんと出来るってなかなかないケースなので、とても刺激になっています。

粘土で何かを作っているような気分。

こねて、形成して、またこねて、形成して…の繰り返し。違う演奏者さんと出来ることで、また、こね具合が全然変わる。これは録音音源で踊る時との大きな違い。

出来るだけ硬くなく、自由自在でいたいなと思う。

つい数日前、このオレッグ・タムリリンガンという演目を一番最初に踊った踊り手のイブ・ラカさんが、急に亡くなられました。

私は残念ながら直接は習ってないのですが、一度で良いから習ってみたかったな。 

お会いする事は何度かありました。

いつもシャキッとして、サバサバした、男前な方でした。

今よく見るような、華やかで優雅なオレッグ・タムリリンガンの踊りのイメージとはかなり違くて…。

踊りのスタイルが全然違うのですが、スタイルだけの問題でなく、心の持ちようが全然違うというか。

この曲を創った人がいて、振り付けをした人がいて、そして踊った人がいる。

それが形は変わりながらも今に続いている。

だから私も習う事が出来た。

生み出す人がいなければ、私はこの心を惹かれる踊りに出会えなかった。

最初の形とはかなり遠いものを今私は踊らせてもらっていますが、この踊りがなくならずに続いていることは、奇跡だなと。

続かずになくなってしまった踊りも沢山あります。

だからこそ、外見的じゃない、内面的なこと。昔から変わらず今に続いてる事を見つけていきたいです。それは芸術に、敬意を払うこと。

自分ができる事は、強く伸びやかで自由な身体を用意する努力をすること。

あとは沢山いろんな事を経験して、一つ一つ感じること。

直接習っていなくても、やはりイブ・ラカさんの死はかなりの衝撃でした。

今こうして踊る事が出来る事。

その感謝の気持ちを大切に踊りたいです。

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