Oleg Tamulilingan
- satomiohno
- 2018年4月20日
- 読了時間: 2分

昨日は、5月13日に開催される音の森ガムランコンサートへ向けてプナブ(演奏者)さんとの合わせ練習がありました。
短い期間に2回、同じ演目を違うプナブさんと出来るってなかなかないケースなので、とても刺激になっています。
粘土で何かを作っているような気分。
こねて、形成して、またこねて、形成して…の繰り返し。違う演奏者さんと出来ることで、また、こね具合が全然変わる。これは録音音源で踊る時との大きな違い。
出来るだけ硬くなく、自由自在でいたいなと思う。
つい数日前、このオレッグ・タムリリンガンという演目を一番最初に踊った踊り手のイブ・ラカさんが、急に亡くなられました。
私は残念ながら直接は習ってないのですが、一度で良いから習ってみたかったな。
お会いする事は何度かありました。
いつもシャキッとして、サバサバした、男前な方でした。
今よく見るような、華やかで優雅なオレッグ・タムリリンガンの踊りのイメージとはかなり違くて…。
踊りのスタイルが全然違うのですが、スタイルだけの問題でなく、心の持ちようが全然違うというか。
この曲を創った人がいて、振り付けをした人がいて、そして踊った人がいる。
それが形は変わりながらも今に続いている。
だから私も習う事が出来た。
生み出す人がいなければ、私はこの心を惹かれる踊りに出会えなかった。
最初の形とはかなり遠いものを今私は踊らせてもらっていますが、この踊りがなくならずに続いていることは、奇跡だなと。
続かずになくなってしまった踊りも沢山あります。
だからこそ、外見的じゃない、内面的なこと。昔から変わらず今に続いてる事を見つけていきたいです。それは芸術に、敬意を払うこと。
自分ができる事は、強く伸びやかで自由な身体を用意する努力をすること。
あとは沢山いろんな事を経験して、一つ一つ感じること。
直接習っていなくても、やはりイブ・ラカさんの死はかなりの衝撃でした。
今こうして踊る事が出来る事。
その感謝の気持ちを大切に踊りたいです。
Comments