決して1人では踊れないバリ舞踊
- satomiohno
- 2019年11月19日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年9月25日
2012年、初めてのバリ島芸術祭に出演した時の写真。

一緒に写っているのは、チョップリン先生。留学時代から今現在も、ずっとお世話になっている先生です。
バリ舞踊のメイクの楽しさを教えてくれたのは、チョップリン先生でした。
踊るキャラクターに合わせて、眉毛の一本までこだわってメイクしてくれた先生。バリの人のように目が大きくなくて日本人顔の私にも、いつも丁寧にメイクをしてくれて、その手はまるで魔法のようで、何度勇気をもらった事か。
先生にメイクをしてもらって踊ると、ちょっとだけ自信を持てました…。単純ですが。本当に魔法をかけてもらうようだった。
留学時代は、どこかで踊りがあると、メイクをしたままバイクに乗って家に帰り、先生にチェックをしてもらっていました。なんてありがたい環境だったんだろうと思う…。
もちろん表現には内面的なものが一番大切だけど、そのキャラクターをイメージしてお化粧も作り込んでいくこと。それも大切な表現方法の一つだと思っています。お化粧は、ただ表面を綺麗に取り繕うものではなくて、心でイメージした事が表面に現れるもの。だと思います。
先生は何をする時も、神様に、"これから私がする事を手伝ってください"とお願いをしてから取り組むと言っていました。お化粧をしてくれる時もそうでした。
私もそれに倣って、お化粧をする前にそのキャラクターを一度頭にイメージしつつ、"力を貸してください"と、お祈りをしています。お香を焚いたり手を合わせたりなどしなくても、ほんの一呼吸だけ。
バリ舞踊は決して1人では踊れないものだなと、思います。踊りの神様に、先生に、メイクにも衣装にも…必ず助けられているもの。祈りや感謝と共にあるもの。お世話になった先生たちは、必ずその気持ちを持っていました。
目に見えない力を信じる事がとても大切だと思うようになったのは、バリ舞踊に出会ってからです。
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